カーショー投手の引退ニュースを見て、私が考えたのは「集中の力」です。18年間ドジャース一筋で、通算222勝、防御率2.54、勝率・698という実績を残した。その姿は「一つの場所に投資し続けることで、圧倒的な成果を残せる」ことを証明しています。これはビジネスにも通じる教訓です。なぜなら、経営資源は有限だからです。人材、時間、資金を分散させれば、どれも中途半端になりかねません。逆に、リソースを集中すれば強みを磨き上げ、競合に勝つことができます。カーショーの18年は、まさに「集中投資の成功例」と言えるでしょう。ただし同時に、「集中しすぎると変化に対応できない」という戦略的な側面にも注意を払うことで、より大きな成果に繋がるかもしれません。私自身、過去に大きなプロジェクトで「この市場に集中する」と決めて突き進んだ経験があります。最初は成果も出て「やっぱり集中だ!」と誇らしかったのですが、ある時競合が新しい市場に参入して一気に勢力を伸ばしました。その瞬間、私の胸に広がったのは焦りと悔しさ。「集中は正しかったけど、未来を読む目が足りなかった」と痛感しました。その経験から、私は「集中と柔軟性の両立」が必要だと学びました。だから結論は、「集中するなら、常に外の世界も見続けること」。今日からできる第一歩は、忙しい業務の合間に10分でも市場の変化をチェックする習慣を持つことです。カーショーの集中力は素晴らしい。しかしビジネスの私たちは、集中と柔軟性の両方を持つことでこそ、次の18年を勝ち抜けるのではないでしょうか。