事実をお伝えします。ドジャースのクレイトン・カーショー投手が、今季限りで引退します。18年間同じチームでプレーし続け、通算222勝、防御率2.54、勝率・698、そして左腕で史上4人目となる3000奪三振という偉業を成し遂げました。このニュースは、ただのスポーツの話題ではなく、「継続が歴史を作る」という普遍的な真実を私たちに示しています。なぜなら、歴史や文化は一朝一夕では形にならないからです。伝統芸能もそうですが、何十年、何百年と続けてきた人々の積み重ねがあって初めて「文化」と呼ばれます。カーショーの18年も、彼一人の記録であると同時に、ドジャースというチームの歴史の一部となりました。それは「時間の重み」が与える価値の証明だと思います。私自身、部長という立場になってから「続けることの重さ」と向き合う場面が増えました。ある時、部署の恒例行事である新人歓迎会を「もうやめた方が効率的では?」という声が上がりました。正直、準備も大変ですし、私自身も疲れることはあります(笑)。でも一度中止した年、後輩から「自分が歓迎されていない気がした」と言われたとき、胸にずしんと響きました。その瞬間、私は伝統とは「形を守るためでなく、心を受け渡すためにある」と理解しました。面倒に思っていた行事が、実は人の心に深く残る文化だったのです。だから私の結論はこうです。「小さな継続を、文化として守ること」。第一歩として、今日から一つ「続けたい習慣」を意識してみましょう。たとえば朝のちょっとした声かけや、週一回の雑談ランチ。そうした小さなことが、10年後には会社の伝統となり、人を支える文化になります。カーショーの18年がドジャースの歴史を形作ったように、私たちの小さな継続も未来を作るのです。