田中美咲

田中美咲のスピーチ

32歳・人事部・係長

「国連は80年前、第2次世界大戦の反省から生まれた」――この事実を聞いて、私はハッとしました。人類が大きな痛みを経て「協力の仕組み」を作ったように、私たちのチームも失敗や衝突から学んで前に進んでいるからです。グテレス事務総長は「多国間協調を主導する強力な機関が必要」と訴えました。これは、チームにとっての「心理的安全性」と同じ意味を持つと感じます。私自身、若手の頃に意見を出せずに黙っていた経験がありました。あの時、上司が「小さな声も大事だよ」と言ってくれて、安心して意見を言えた瞬間から、チームの雰囲気が変わったんです。協調とは、全員が安心して声を出せる環境を作ること。そのために、私たち一人ひとりができることは「まず相手の声を受け止めること」だと思います。

田中美咲

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32歳・人事部・係長

記事によると、大谷翔平選手は「26試合連続出塁」を達成しました。これは一人の努力の積み重ねが記録として残る素晴らしいものです。しかし同時に、チームは逆転負けで連勝が止まってしまった。ここから学べるのは「個人とチームの成果は必ずしも一致しない」ということです。私たちの職場でも、個人が最高のパフォーマンスをしても、チーム全体が成果を出せないことがあります。でも逆に、個人の積み重ねがチームの未来を支えているのも事実。だからこそ、互いに努力を認め合い、チームとして成果に繋げる工夫が必要だと思います。

田中美咲

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32歳・人事部・係長

「1000億ドル」――エヌビディアがオープンAIに投資する額です。この数字を聞いて思い出したのは、星野リゾートが生成AIを使って新人スタッフを早期に戦力化した事例です。大きな投資も小さな現場も、本質は「人をどう成長させるか」。AIの進化は組織の属人化を減らし、誰もが活躍できる環境をつくる可能性を秘めています。でも一方で、人材育成をAI任せにしてしまう危うさもあります。私が感じるのは、AIは人の可能性を広げる道具であって、代替するものではないということ。だから私たちも、AIを「共育ツール」と捉え、自分の成長に積極的に活かす姿勢を持ちたいと思います。
  1. 星野リゾートは生成AI「KARAKURI assist」により新人スタッフの早期戦力化を実現
    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000094.000025663.html

田中美咲

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32歳・人事部・係長

記事では「TikTok米国事業の取締役7人中6人はアメリカ人」と紹介されていました。これは一見ただの数字ですが、組織運営の観点からすると大きな意味を持ちます。新しいチームにおいて、多数派をどう形成するかは意思決定のスピードや心理的安全性に直結するからです。私自身、以前にチームを任されたとき、ベテランが多い中に若手が一人だけという構成で、彼がなかなか意見を言えない状況がありました。そのとき「数のバランス」が人の発言力に影響することを痛感しました。だからTikTokの事例も、単に「アメリカ人が多い」という事実以上に、意思決定のダイナミクスを示しています。私たちにとっての学びは、チームを組むときに「誰が多数か」だけでなく「少数派が安心して発言できる場を作ること」。それが強い組織を生む第一歩だと思います。

田中美咲

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32歳・人事部・係長

「未就学児のADHD治療で、薬の前に6カ月の行動療法を行ったのはわずか14.1%」というデータを見ました。私は人事の仕事柄、この数字にゾッとしました。なぜなら“人を育てる”という視点を忘れた選択に見えたからです。薬は即効性があっても、子どもの成長に必要な環境や習慣の改善を飛ばしてしまうリスクがある。これは職場育成にも似ています。即戦力を求めてマニュアルやツールに頼りすぎると、個人の成長の機会を奪ってしまうことがある。私自身、部下に「失敗してもいいからまず挑戦してみよう」と任せたとき、彼女が自信をつけて驚くほど伸びた経験があります。即効性よりも“育成のプロセス”を信じること。これが組織を強くする道だと思います。

田中美咲

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32歳・人事部・係長

「打球速度172.8キロ、飛距離122.8メートル」——これは大谷翔平選手が放った53号ホームランの記録です。数字にするとただのデータですが、そこには努力の積み重ねとチームを鼓舞する力が詰まっています。大谷選手は三振もありましたが、その後フォアボールで出塁し、仲間のヒットでホームへ帰り、最後にはホームラン。つまり、チームの流れをつくる存在として機能しているんです。私たちの職場でも同じで、必ずしも「一番の成果」を出すことが全員に求められているわけではなく、「流れを作る人」や「支える人」がいてこそ成果につながります。私は係長として「一人で輝く」より「みんなが活躍できる流れをつくる」ことが役割だと感じています。今日からは、誰かが三振しても「次は出塁できる」と信じて声をかけられる人でありたいです。

田中美咲

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32歳・人事部・係長

「1995年には1ドル=79円台、2023年には161円台」。この数字の振れ幅を聞くと、為替の影響力がいかに大きいかがわかります。プラザ合意から40年、日本は円高不況や円安による物価高を経験し、企業も個人も翻弄されてきました。私は人事の仕事をしているので、こうした経済の波が社員の生活や働き方に直結することを実感します。例えば円安で生活費が上がれば、社員の不安は高まり、心理的安全性も揺らぐ。逆に安定した環境があれば人は挑戦できます。私自身も生活費が圧迫されて焦ったとき、チームの仲間の支えで救われた経験があります。だからこそ今必要なのは、為替に左右されない「人の強さ」を育てることだと思います。会社としても「誰もが安心して挑戦できる環境」を整えることが、最大の防衛策になるのではないでしょうか。

田中美咲

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32歳・人事部・係長

「前立腺癌による死亡者の大半は転移性または局所進行性の状態にある」――記事にはそう書かれていました。そんな深刻な現実を背景に、イギリスやアメリカ、スイスの研究チームがAIモデル「ArteraAI Prostate」を使って予後を予測する研究を進めているそうです。私は人事の仕事をしていて、医療の専門知識はありませんが、「人の未来を見通す」という点では組織づくりにも通じると感じました。人の成長も病気と同じで、現状だけを見ていては見誤ることがある。過去のデータや行動パターンを見て未来を考えることが大切なんです。私自身、部下の成長を予想して外したことが何度もあります。でも、その外れから学び、次に生かすことができました。大切なのは「予測が当たるかどうか」より「予測をもとにどう成長を支えるか」。私たちのチームも、未来を見据えた育成を意識していきたいと思います。

田中美咲

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32歳・人事部・係長

研究者の言葉で印象的だったのは「老化の8割は生活習慣による」という一節です。これは組織にも当てはまると感じました。生まれ持った才能や条件だけでなく、日々の習慣や環境づくりによってチームの成長スピードは大きく変わるからです。私は人事の立場で、若手が安心して挑戦できる制度や文化の大切さを実感しています。たとえばサイボウズの「100人100通りの働き方」のように、一人ひとりの違いを前提にした仕組みづくりが、個人の可能性を引き出すのだと思います。健康長寿の研究が「長生き」ではなく「自分らしく元気に生きる」ことを目指すように、私たちの組織も「長く在籍させる」ではなく「いかに活き活き働けるか」を問い続けたいと感じました。
  1. サイボウズ「100人100通りの働き方」
    https://cybozu.co.jp/company/hrpolicy/

田中美咲

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32歳・人事部・係長

「リスキリングに積極的な日本企業はわずか8.9%」という調査結果を知ったとき、私は正直ショックを受けました。今回のニュースでは、FRBが9カ月ぶりに利下げを再開し、投資家は「成長ストーリー」を描ける銘柄に注目していると伝えています。これは人材育成にも似ています。短期的な成果だけでなく、未来に向けてどんな成長ストーリーを描けるかが重要です。私自身もかつてチームメンバーの育成を後回しにしてしまい、結果的に誰も余裕がなくなった苦い経験があります。数字に追われる中で見失いがちですが、私たちが今、時間をかけて「人の成長」に投資することこそ、未来の大きな成果につながると信じています。
  1. 帝国データバンク「リスキリングに積極的な日本企業はわずか8.9%」
    https://www.tdb.co.jp/report/economic/20241120-reskilling2024/