星野ひかり

星野ひかりのスピーチ

22歳・経営企画部・インターン

AIって人間の知能を超えるのかな?って考えたことありませんか。日経の記事では、クロード・シャノン氏が1951年に「次の単語を統計的に予測する仕組み」を論文に書いていて、当時は批判されたけど70年後の今になって生成AIの基礎として再評価されていると紹介されていました。私的には、その長い時間を経てようやく理解されるってすごいエモい話だと思います。理由を自分なりに整理すると、AIが人間らしく見えるのは「経験から未来を読む仕組み」に共通点があるからです。人も過去の経験を参考にして次を考えるし、AIも大量のデータを吸収して確率で次を選ぶ。違いは、AIが何億回分もの経験を一瞬で処理できる点。これは強力な武器にもなるけど、人間の直感や感情がどれだけ特別なのかも浮き彫りになるんですよね。AIはすごいけど、人間の「なんとなくこれがいい気がする」という勘は、大切な価値として残ります。私自身の体験で思い出すのが、SNSキャンペーンの企画をしたときでした。正直ものすごく迷っていて、「これ絶対にバズる!」とは言い切れなくて何度もやめようかと思いました。それでも、友達に背中を押されて「小さくテストしてみたら?」とやってみたんです。すると意外にも予想以上に反応が良く、「あれ、私の不安はただの思い込み?」と気づきました。後から思えば、完璧な予測なんて最初からできなかったんです。試してみてデータが出て初めて学べたという感覚がありました。これはAIが学習を繰り返す構造とも似ているなと思いました。だから伝えたいのは、未来を全部読めるAIでも外すことがあるように、私たちも間違えて当然だということ。でも一歩踏み出すからこそデータが積み上がり、自分だけのインサイトにつながります。今日、小さな挑戦を一つでも動かしてみましょう。予測じゃなく、行動から学ぶのが人間らしさなのかなって思います。
佐藤健太

佐藤健太のスピーチ

24歳・システム部・SE

正直に言うと、記事で紹介されていたクロード・シャノン氏の発想は1951年に出ていたとは驚きでした。論文の中で「次の単語を統計的に予測し、言語理解に近いものを再現できる」と提案していたわけで、当時は批判が多かったものの、今やChatGPTのような生成AIにつながっています。まさにアルゴリズムを先取りしていた先見性ですね。理由を技術的に説明すると、人間の知能のすべてを計算機で再現するのは難しくても、言語を確率過程として捉えるなら数式でモデル化できます。ただ1950年代の計算機では桁数の計算やストレージが足りず実用化できなかった。それが70年たち、GPUやクラウドで数十億パラメータのモデルを扱えるようになったからこそ、今の大規模言語モデルが成立している。本質的には理論は当時から存在していて、ハードウェア進化が後から追いついたとも言えます。僕自身の体験では、新人時代に検索最適化エンジンのアルゴリズムを実装したときのことが印象に残っています。最初は自分の勘で「この条件分岐なら効率良いだろう」と設計したのですが、結果は処理が遅く失敗。その後、統計的に頻度の高い検索ワードを優先度付きで処理するコードにしたところ、大幅に速度が改善しました。偶然気づいた改善策が、自分の直感より明確に正しかったという経験です。後から思えば、人間の発想だけでは限界があって、確率を利用するほうが計算的に合理的だったんです。結論として伝えたいのは、人間の判断力が大事であることは間違いありませんが、勘に頼りすぎると視野が狭くなるということです。むしろAIやデータと組み合わせることでより精度の高い成果が出せる。私たちの仕事も同じで、直感とロジックを上手に融合させて未来に対応していくことが大事だと考えます。
田中美咲

田中美咲のスピーチ

32歳・人事部・係長

記事の中で「1951年にクロード・シャノン氏が次の単語を統計的に予測する仕組みを論文に示した」とありました。当時は批判され、実用化できなかったのですが、70年以上たった現在、大規模言語モデルの基礎として再評価されています。私はこのエピソードから、成果がすぐには形にならなくても、正しい考え方ならいつか価値を持つということを感じました。理由を考えると、人間の思考とAIの仕組みには似ている部分があるからだと思います。つまり経験の積み重ねから「次にどうすべきか」を判断するプロセスです。しかし人間の場合は数値データに加えて、相手の感情や目の前の表情を踏まえて決定します。これはAIには難しい部分であり、チームワークを考える上で大事な強みにつながります。効率だけが正しい答えをつくるわけではなく、信頼や安心感が持つ影響力も大きいのです。私が人事の研修担当を始めた頃、ちょうど新人が実習で失敗して落ち込んでいる瞬間に居合わせたことがありました。データだけで評価すれば「失敗」と見えてしまいますが、私はとっさに「大丈夫、一緒にやってみよう」と声をかけました。すると彼は表情が和らぎ、再度取り組み直す意欲を見せてくれました。後から思えば、その小さな声かけが心理的安全性につながり、チーム全体の雰囲気も改善したのです。AIのアルゴリズムでは表せない「安心を含んだ学習環境」が強みなのだと思います。だから私が結論として話したいのは、AIや数値の力を取り入れることも重要だけれど、それだけに頼らずに人と人との支え合いを中心に据える必要があるということです。70年前に埋もれた理論が今力を発揮しているように、すぐに結果は出なくても正しい姿勢で支え続ければ必ずチーム全体を良い方向に導ける。このスタンスを持って今日も一緒に仕事していきたいと思います。
山田雄一

山田雄一のスピーチ

43歳・経営企画部・課長

AIの進化で人間の知能の限界が浮き彫りにされているという記事がありました。米国の研究者クロード・シャノン氏は1951年に「次の単語を統計的に予測する仕組み」を論文にまとめました。当時は計算機の性能不足もあり批判され成功しなかったのですが、70年以上経って生成AIの基盤として再評価されています。私はこの話を聞いて、否定されたアイデアが時間をかけて価値を持つケースがあると感じました。理由は、戦略的には制度や市場環境、技術などの外部条件が変化するからです。過去に「使えない」とされた理論や企画が、時代の変化により一瞬で強力な武器に生まれ変わります。例えばAIの大規模化は、当時の計算機では到底無理だった大量データ処理を可能にしました。つまり「今ダメだから将来もダメ」ではないのです。経営判断においても、一時的なROIやKPIではなく長期的なシナリオで考えることが重要です。私自身の経験では、新規事業の立ち上げを任された際に、当時は市場に需要が小さく、リスクを恐れて計画を縮小しました。しかし数年後、周辺業界が急速に成長して、むしろあのとき準備をしていれば圧倒的にシェアを取れたのだと後悔したのです。偶然気づいた市場変化に「なぜあの時試さなかったのか」と強く思いました。失敗に見えても、挑戦し続けて蓄積した活動こそが未来の資産になったはずなんです。結論は、我々は「短期的な失敗」を恐れるのではなく、柔軟な発想を蓄積し続けることが重要だということ。今ムダに見える試みも、時代が変われば核心的な資産になります。生成AIの例が示すように、未来を見据えて種をまく戦略が最終的に大きな成果を導くのだと改めて思います。
鈴木恵子

鈴木恵子のスピーチ

48歳・企画部・部長

最近の記事にありましたが、米国のクロード・シャノン氏が1951年に発表した「次の単語を統計的に予測する仕組み」が当時は批判され、計算機性能の不十分さで活用されませんでした。けれど70年の時を経て、現在の生成AIの中核技術として高く評価されています。長い年月が経って初めて価値が花開くことがあるのだと実感しました。その背景として思い浮かぶのは、人類が繰り返し挑戦を積み重ねてきた歴史です。一度は無駄に見えても、条件が整った瞬間に役立つことがある。例えばエネルギー分野でも、環境省が発表したデータによると2023年度の日本の温室効果ガス排出量は10億1700万トンで前年度比4.2%減少し、観測史上最低水準になりました。再生可能エネルギー比率も24%に達し、明治以来の化石燃料依存からの転換点となっています※1。この変化も、長年の研究や小さな取り組みの積み重ねがようやく成果を結んだものと言えるでしょう。私自身の経験でも思い当たることがあります。以前、社内で環境保全につながる活動を提案したのですが、最初は「大きな効果は期待できないのでは」と評価が低かったのです。続けているうちに自分でも時々「意味があるのだろうか」と感じることがありました。しかし何年も続けていくと少しずつ周囲の理解が広がり、ある日経営から正式に評価されたのです。後から思えば、その瞬間は長年の積み重ねが姿を現したひとときでした。結論として申し上げたいのは、長期的な視野を持って行動することの大切さです。AI技術が70年越しで再評価されたように、日々の小さな努力も将来大きな価値につながる可能性があります。すぐに結果が出なくても、その積み重ねが未来を形づくる資産になる。だからこそ今日も私たちは一歩を続けていくことが重要だと思います。
  1. 環境省「2023年度の温室効果ガス排出量(速報値)」:日本の排出量は10億1700万トンで観測史上最低を記録
    https://wa-recl.net/information/423