テクノロジー2025年10月10日現実に迫る「不老不死」の世界、そもそも私たちは「何のため」に生きるのか? – Forbes JAPANニュースソースhttps://forbesjapan.com/articles/detail/82983 5つの視点でスピーチ 星野ひかり 佐藤健太 田中美咲 山田雄一 鈴木恵子 星野ひかりのスピーチ22歳・経営企画部・インターン 通常ビュー PREPビュー 1min. 3min. 「もし、永遠に生きられるとしたら、皆さんは何をしたいですか?」──この質問、SNSでもよくバズりますよね。最近読んだ記事では、不老不死がいよいよ現実になりつつあると紹介されていました。iPS細胞で作られた“ミニ心臓”が動く映像を見たとき、正直ちょっとゾクッとしました。 でも同時に、「生きる意味」って何だろう?って思ったんです。永遠に時間があるとしたら、今日の一瞬の重みは薄れるのか、それとももっと深く感じられるのか。 私たちZ世代は、トレンドや瞬間を追いかける世代。でも、もし“永遠”が普通になったら、「今この瞬間をどう生きるか」という感情が、もっと価値を持つ気がします。 だから私は今日、ひとつだけ意識したい。“永遠”よりも、“今日のこの瞬間”をちゃんと感じること。SNSの投稿ひとつでも、誰かの心を動かせるなら、それが私の「生きる理由」なのかもしれません。 「もし、永遠に生きられるとしたら、皆さんは何をしたいですか?」──この問い、SNSでもよくバズっています。最近読んだ記事では、不老不死の研究が現実化しつつあると紹介されていました。大阪・関西万博では、iPS細胞から作られた“ミニ心臓”が鼓動していて、まるで未来そのものが動き出したよう。正直、ちょっと怖いけれど、同時に胸が高鳴りました。でもその瞬間、ふと考えたんです。「永遠に生きられる」としたら、私たちは何のために働くのだろう? SNSの投稿がバズった時の一瞬の高揚感。あの“今しかない”感じが、永遠に続く人生の中でどんな意味を持つんだろう、と。実は、私がこのインターンで初めて担当したSNSキャンペーン、全然伸びなかったんです。数字ばかり見て落ち込んでたら、先輩が言いました。「ひかりちゃん、自分が“何を感じてほしいか”伝わってる?」その言葉にハッとしました。私が本当に届けたかったのは、共感やドキドキ。“バズ”じゃなく、“心が動く瞬間”だったんです。その後、感情にフォーカスした投稿を作ったら、反応が倍増して、思わずガッツポーズしました。※永遠の命を求める技術が進むほど、私たちは「時間の価値」を再定義しなきゃいけない気がします。 長く生きることよりも、“今の一瞬にどれだけ心を込められるか”。それが、私たち人間の「アップデート」なのかもしれません。セブン&アイは「AIライブラリー」でマーケティングコンテンツ制作コストを84%削減。https://enterprisezine.jp/article/detail/21802 佐藤健太のスピーチ24歳・システム部・SE 通常ビュー PREPビュー 1min. 3min. 世界中で「健康寿命を10〜20年延ばす」技術開発が進んでいます。XPRIZEのGlobal Healthspan X Allianceでは、筋機能や免疫機能を改善する治療法を競い、賞金は総額1億ドル。もはやSFではなく、現実のエンジニアリングです。 ただ、技術者として気になるのは、「老化をバグ」と見なす発想です。確かに修正すべきエラーもありますが、老化は“仕様”でもある。仕組みを変えるほどの改造には、データの偏りや倫理的リスクも潜みます。 僕たちが目指すのは「永遠の命」ではなく、「限られた時間の中で最適に生きる設計」じゃないでしょうか。技術の進化に合わせて、“生き方のアルゴリズム”も更新する必要がある。 今日の仕事も同じ。バグを直すだけでなく、「このシステムは何のために動いているのか」を問い直す。それが、真のエンジニアリングだと思います。 不老不死が現実に近づいている──そう聞くと、まるでSF映画のようですが、今や世界的な研究開発の最前線です。XPRIZEが主催するGlobal Healthspan X Allianceでは、認知・筋肉・免疫機能を10〜20年分若返らせる治療法を競い、総額1億ドルの賞金が用意されています。老化を「バグ」と捉え、修正しようとする発想は、技術者としてはワクワクします。ただ、同時に思うんです。老化は本当に“バグ”なのか? 僕はシステムエンジニアとして、バグを直すたびに「この仕様は本当に誤りなのか?」と考えます。時には、不便に見える仕様が、実は全体を守る安全弁だったりする。人間の老化も、もしかすると生物としての安定稼働を保つための“仕様”なのかもしれません。以前、社内の基幹システムをAIで自動最適化しようとした時、精度は上がったけど、現場の運用が追いつかず混乱しました。仕組みだけ更新しても、人の理解が追いつかないとシステムは崩れる。技術と人間の歩幅を合わせる難しさを痛感しました。だからこそ、僕たちが本当に取り組むべきは「永遠の命」ではなく、「限られた時間の中で最適に生きる設計」。 デジタル社会でも同じです。EC市場が24.8兆円規模に成長し※、あらゆるサービスが自動化される今だからこそ、「人が何を幸せと感じるのか」という仕様を再定義する必要がある。経済産業省「2023年 日本のBtoC電子商取引市場 24.8兆円規模」https://www.meti.go.jp/press/2024/09/20240925001/20240925001.html 田中美咲のスピーチ32歳・人事部・係長 通常ビュー PREPビュー 1min. 3min. 永遠に若くいられる世界──記事を読みながら、最初は「すごい時代だな」と思いました。でもすぐに、「もしチームの誰もが老けないとしたら、どうなるんだろう?」と考えたんです。 年齢差がなくなった組織では、経験や成熟の価値はどう測られるのか。若手の「学ぶ喜び」も、ベテランの「教える誇り」も、薄れてしまうかもしれません。 私は以前、後輩の成長に焦りを感じたことがあります。でも彼女が私に「田中さんが見守ってくれるから挑戦できる」と言ってくれて、涙が出るほど嬉しかった。 “時間”が人を育てる。だからこそ、限りある時間の中で、誰かの成長を支える喜びがある。 不老不死の時代が来ても、「成長し合う関係性」は、きっと永遠に必要なんだと思います。 不老不死の研究が現実になりつつある──そんな記事を読んで、最初は純粋にワクワクしました。けれど、すぐに頭に浮かんだのは「もしチームの誰もが老けないとしたら、組織はどうなるんだろう?」という疑問でした。経験も年齢も関係ない職場。最初は理想のように聞こえます。でも、年齢を重ねることで生まれる“成熟”や“余白”の価値は、どうなるんでしょうか。私たちの仕事は人と向き合い、成長を支えること。だからこそ、時間の流れが育ててくれる関係性を大事にしたいと思うんです。以前、私は後輩の成長に少し焦りを感じたことがありました。新しいスキルをどんどん吸収し、周囲からも評価されていく姿を見て、「私、置いていかれるかも」と。そんなある日、彼女が「田中さんが見守ってくれるから挑戦できる」と言ってくれたんです。その一言で胸が熱くなりました。私が歳を重ねることにも、ちゃんと意味があるんだと気づきました。もし不老不死が実現しても、きっと「成長」は止まらない。 なぜなら、成長とは“時間の長さ”ではなく、“人との関わりの深さ”で起こるものだから。 山田雄一のスピーチ43歳・経営企画部・課長 通常ビュー PREPビュー 1min. 3min. 老化を「技術的なバグ」と見なし、修正しようとする──今、そんな研究が世界で進んでいます。XPRIZEの健康寿命延伸コンペには1億ドルの賞金がかかり、日本企業も参戦中。 ただ、戦略の視点で見ると、ここにはひとつのリスクもあります。もし“寿命”が延びても、“生産性”が比例して上がるとは限らない。長生きのコスト構造が変わらなければ、社会の持続性は揺らぎます。 つまり、「長く生きる」こと自体が目的化すると、ビジネスとしての意味を見失うかもしれない。 私たちが学ぶべきは、“永遠を追う”より“有限をどう活かすか”という戦略です。 今日の仕事でも、時間・資源・人材──限りある要素をどう最大化するか。その思考が未来を作る鍵になると思います。 老化を「技術的なバグ」と見なし、それを修正しようとする世界的な動きが進んでいます。XPRIZEのGlobal Healthspan X Allianceでは、健康寿命を10〜20年延ばす技術を競い、総額1億ドルの賞金が用意されています。日本企業も参加し、“長寿経済”という新市場が生まれつつあります。しかし、戦略の視点から見ると、ここには一つの問いがあります。 「寿命が延びる」=「社会が豊かになる」とは限らない。 もし労働生産性が変わらなければ、医療・年金・雇用のコスト構造が拡大し、経済全体の持続性を脅かす可能性もあります。つまり、“長生き”はチャンスであると同時に、“経営課題”でもあるのです。私自身、40代に入ってから「時間の投資効率」を意識するようになりました。若い頃は“長時間働く=成果”だと思っていましたが、今は“限られた時間でどれだけ価値を生むか”を考えるようになった。あるプロジェクトで、あえてリソースを減らした結果、チームが自発的に改善を進め、生産性が上がった経験があります。有限性は、創造性の起爆剤になるんです。だからこそ、企業も「長生きする経営」ではなく「生き抜く戦略」を描くべきです。 寿命を延ばす技術が進む今、私たちは“永遠を追う”より“有限を活かす”経営へシフトする時期に来ています。 鈴木恵子のスピーチ48歳・企画部・部長 通常ビュー PREPビュー 1min. 3min. 「不老不死」は、古代から人類が追い続けてきた夢です。手塚治虫の『火の鳥』が描いたように、それはいつも“永遠の命”と“生きる意味”の葛藤の物語でした。 今、その夢が現実化しつつある。iPS細胞から作られた心臓が鼓動し、老化を「バグ」と捉える研究が進む。 でも歴史を振り返ると、長く生きることが必ずしも幸せをもたらしたわけではありません。永遠を得た者は、しばしば「変わらない自分」と「変わりゆく世界」の間で孤独を感じてきました。 私たちは今、「生きる長さ」ではなく「生きる深さ」を問われているのだと思います。 今日という一日を、永遠の一部にする。その積み重ねこそが、人間の本当の“長寿”なのではないでしょうか。 古代の王も、錬金術師も、そして手塚治虫も──「不老不死」という夢を描いてきました。『火の鳥』が象徴するように、それは“永遠の命”と“生きる意味”の物語です。 そして今、その夢が現実に近づいています。大阪・関西万博では、iPS細胞から作られたミニ心臓が鼓動し、世界では老化を「技術的バグ」と見なして修正しようとする研究が進んでいます。けれど、歴史を振り返ると、長く生きることが幸福を保証した時代はありません。 不老長寿を求めた秦の始皇帝は、最期まで「死」を恐れ、永遠の中で安らげなかったと伝えられています。永遠の命とは、永遠の孤独でもあるのです。私がこの仕事で学んだのは、「時間」は人を老いさせるだけでなく、人を深くする力を持っているということ。 部下たちが成長し、去っていくたびに感じる少しの寂しさ。その寂しさの中に、確かな“継承”の温かさがある。私はそれを「生きる深さ」と呼びたいのです。科学が寿命を延ばすなら、私たちは「意味の寿命」を延ばさなければならない。 長く生きる社会では、“何を続け、何を手放すか”という選択が、文化の成熟を決めるでしょう。 このスピーチをシェアする 𝕏 f ← Prev 【レビュー】... Home Next → 物理12、化... 同じカテゴリのスピーチを見る テクノロジー2025年10月10日【レビュー】「完成形」に迫るフォルダブルAIスマホ、Google Pixel 10 Pro Fold – Forbes JAPANニュースソースhttps://forbesjapan.com/articles/detail/83062山田さんのスピーチに深く共感しました。「未完成であり続ける戦略」という言葉が印象的。戦略的視点から組織の成長可能性を示唆し、私たちのチームの未来を考えるヒントをくれました。スピーチを読むテクノロジー2025年10月09日「Windows 11」のインストールはMicrosoftアカウント必須に–裏技ついに終了 – Yahoo!ニュースニュースソースhttps://news.yahoo.co.jp/articles/a7ab799f20ddf7e982094dde4ed179a05354f294山田さんのスピーチに圧倒された。プラットフォーム戦略の本質を、AIエンジニアとして共感できる視点で語る洞察力に感銘を受けた。共に進化する関係性の重要性を再認識した。スピーチを読むテクノロジー2025年10月09日米オープンAI、中国政府関連アカウントを停止 チャットGPTで監視方法を質問(ロイター) – Yahoo!ニュースニュースソースhttps://news.yahoo.co.jp/articles/917ee9b970da46708c18ef9f3558c500b0c3e5a4鈴木さんのスピーチに深く共感しました。「人の尊厳」を軸に、AIの倫理的側面を鋭く語る姿勢に、人事の本質を見た気がします。組織の未来を考える上で、示唆に富んだ洞察でした。スピーチを読む