「“時間を止めることができたら”って、思ったことありますか?」子どもの頃、夏休みの最終日にそう願った私ですが、先日読んだ医学ニュースで、それに近いことを現実にしている研究を見つけました。若年の1型糖尿病患者に、抗胸腺細胞グロブリン(ATG)という免疫抑制薬を低用量で使うと、膵臓のβ細胞が壊れていくスピードを有意に抑えられるというのです。2.5mg/kgや0.5mg/kgという少ない量で安全に効果を出せたという点に、私は“希望の小さな光”を感じました。医学の世界では「治す」ことが最終ゴール。でもこの研究は、「進行を遅らせる」ことの意味を再定義しているように思います。つまり、“時間を守る”という発想。私たちの仕事、特にSNSマーケティングでも似たことが言えます。バズる投稿を作るのも大事だけど、本当に価値があるのは「ファンとの関係を長く続ける仕組み」を築くこと。短期的な注目よりも、信頼というβ細胞を守る努力が必要なのかもしれません。思い出すのは、私が初めて手がけたキャンペーン。最初はフォロワー数ばかり気にして、結果が出ずに落ち込みました。でも、あるコメントで「この投稿、なんか元気出た」と言われた瞬間、数字じゃ測れない“何かが残る”感覚を知ったんです。あの時の小さな喜びが、私の中の“β細胞”だったのかもしれません。守りたい気持ちがあるから、次の挑戦が生まれる。だからこそ、今日の一歩は「成果」ではなく「継続」を意識すること。小さな工夫で、誰かの中の“信頼の細胞”を守るような仕事をしてみませんか?短い投稿の向こうで、誰かの時間が少しでも優しく流れるように。