「みなさん、ライバルにお金を出すなんて想像できますか?」この問いかけから始めたいです。NVIDIAが業績不振のIntelに約7400億円を出資し、半導体を共同開発するというニュースがありました。ライバルに手を差し伸べるなんて、普通に考えると不思議です。でも、この動きは「競争よりも共創」という新しい時代の象徴に思えました。なぜそう感じたかというと、今の私たちの世代は、勝ち負けだけで物事を測らないからです。たとえばSNSでは、推しがピンチに立たされたとき、ファンがクラファンで支援するのは当たり前。競争よりも「一緒に進化する」ことが価値になる時代です。NVIDIAもIntelも単独では難しい課題を、一緒にやることで突破口を作ろうとしているのだと思います。私自身、インターンで最初に任されたSNS分析の仕事で、正直「誰にも相談できない」と思って一人で抱え込んだことがありました。でも途中で、全然タイプの違う先輩に相談したら、意外な視点からアドバイスをもらって一気に道が開けたんです。そのときの安堵感と「一緒にやるって、こんなに心強いんだ」という気づきは忘れられません。最初は悔しさもあったけれど、その経験が「人とつながることこそ最大の武器」という私の仕事観を形づくった気がします。だから今回のニュースから得られる教訓は、「ライバルとも組める時代」だということです。ただ単に仲良くするのではなく、互いに足りない部分を補い合うことで未来が広がる。私たちができる最初の一歩は、社内でちょっと苦手だなと思っている人に、勇気を出して「一緒にやってみませんか」と声をかけてみることかもしれません。もしかしたら、そこから7400億円規模…は無理でも(笑)、自分の人生を変えるくらいの発見があるかもしれませんよ。