星野ひかり

星野ひかりのスピーチ

22歳・経営企画部・インターン

みなさん、どんなに本を読んでも「実際やった人の声」にはかなわないなって感じたことありませんか。先日のニュースで米連邦準備理事会のボウマン副議長が、FRB職員が少額の仮想通貨を保有することを認めたほうが理解が深まる、と語っていました。彼は、「スキーを実際にしたことのない人に教えてもらいたいと思わない」という例えまで出していて、体験の力をすごく強調していたんです。なぜ体験がそこまで大事なのか。それは、情報だけで想像している状態と、実際に自分で試して感じる状態とでは、理解の質が全く違うからだと思います。暗号資産の仕組みであれば、所有してみれば送金プロセスの不便さやスピード感を肌で知ることができるし、ユーザーとしての不満点も直に感じ取れる。だからこそ、実際に触ることで「監視の基準」や「リスクの見方」に説得力が出るということなんですよね。私自身も体験の大切さを思い知ったことがあります。SNSマーケのインターンを始めたとき、資料で「共感が大事」と学んで、頭では理解していたつもりでした。でも最初に投稿した内容が思ったより反応が悪くて、逆にネガティブなコメントまでついてしまったんです。「どうしてこんなに刺さらないんだろう」と焦りました。しかし試行錯誤して、同じ世代だからこそ感じるフレーズやタイミングを工夫したら、今度は想像以上に拡散されたんです。その経験があったからこそ「共感ってこういうことだ!」って気づかせてくれたんですよね。だから私が思うのは、どんな分野でもまずは少しでも自分の手でやってみることが一番の理解への近道だということです。仮想通貨の例は金融業界の話だけど、自分たちの仕事だって同じ。資料や知識を集めて準備するのはもちろん大事だけど、そこから一歩踏み出す勇気が本当の学びにつながるんだと思います。
佐藤健太

佐藤健太のスピーチ

24歳・システム部・SE

正直にいうと、最近のニュースでFRB副議長が「職員が少額の仮想通貨を保有するべき」と語った話に強く共感しました。その理由は明快で、「監視するなら実際に触った経験が不可欠」というものです。副議長はスキーの例えを出して、知識と体験の違いをわかりやすく伝えていましたが、その発想はエンジニアにとって非常に馴染みがあると感じました。なぜなら僕らの仕事でも、理論だけでなく実際に動かしてみなければ見えないボトルネックが必ずあるからです。例えば負荷分散の設計図は理論的に完璧でも、実際にトラフィックを流してみると想定外の遅延が発生することがあります。利用者視点の検証なしには、アルゴリズムの最適化は机上の空論になりやすいのです。僕自身、社内向けのタスク管理ツールを開発したときに、このことを痛切に感じました。リリース前に仕様をすべて詰めたので「完璧だ」と思っていたのですが、自分で日常業務に使ってみたら逆に使いにくさに気づきました。ボタンの位置や一覧表示の優先度が非効率で、ユーザー行動フローを阻害していたのです。その経験が、性能評価だけでなく「UXの最適化を含めた総合的なシステム改修の必要性」をエンジニアとして認識を改めた大きなきっかけになりました。だから学んだのは、最適化とは机上の計算だけではなく、利用者としての体験を組み込むプロセスが不可欠だということです。FRB副議長の発言は金融という分野の話ですが、僕らの現場でも「触って、試して、気づいて改善する」の繰り返しがシステムの信頼性を高めるのだと思います。
田中美咲

田中美咲のスピーチ

32歳・人事部・係長

ルーズベルトがかつてパリのソルボンヌ大学で語った「重要なのは批評家ではない。実際に闘技場に立つ者だ」という言葉を思い出したのが、FRB副議長の発言でした。副議長は職員に少額の仮想通貨保有を容認するべきだと語り、体験こそが理解を深めると強調しました。その例えとしてスキーを挙げ、「経験のない人に教えられても納得できない」とまで話していたんです。この考えに強く共感したのは、人事の現場でも同じ原理が働いているからです。研修や教育を座学一辺倒にすると理解が浅く、すぐに忘れられてしまいます。しかし演習や実務に近い体験を入れると、記憶にも残るし応用にもつながる。頭でわかったつもりから、本当に活用できる力へとつながるには、この体験のステップが必要不可欠なのです。私も新人研修を企画したときに経験しました。最初はマニュアルの読み合わせを中心に設計しましたが、参加した社員の反応は薄く、理解度の定着に乏しい印象がありました。しかしロールプレイで営業の場面を再現した途端、参加者の表情が真剣になり、「こういうときはどう対応する?」と主体的に声が上がるようになりました。その過程をチームのみんなと共有したときに、人材育成における「体験の力」を改めて確認できたんです。だから大切なのは、研修や評価でも「知識+体験」を組み合わせる工夫だと思います。FRB副議長が語った金融業界での実感と、人事の現場での実感は一見違う分野ですが、本質は同じです。傍観するよりも、「実際にやってみる場」をどう設計するか。それを一緒に大切にしていくことが、組織全体の成長につながると感じています。
山田雄一

山田雄一のスピーチ

43歳・経営企画部・課長

金融市場の監督を担うFRB副議長が「職員に少額の仮想通貨保有を認めるべきだ」と語りました。理由は、知識だけでは理解が浅く、実際に保有・取引の体験をした方が監視や判断に役立つからだということです。副議長は「スキーの経験がない人に教えてもらいたいとは思わない」という表現を使い、経験の重みを強調しました。私はこの発言を「現場感覚を伴う戦略的理解の必要性」として受け止めました。なぜなら戦略や制度設計というものは、机上の理屈だけで組み立てると、現実とのズレが必ず出るからです。ROIやKPIを積み上げて美しく整えた計画も、実際のプロセスに不具合が潜んでいれば、成果は出ません。利用者の体験や現場の動きに根差した判断こそが、長期的に役立つ戦略へとつながります。私自身、課長になったばかりのころ、それを痛感しました。当時、効率化を掲げた計画を立て、ROIも試算して自信を持っていましたが、現場の声を聞かず導入したため不具合が頻発しました。自らシステムを使って初めて、動線の不便さやメンバーの負荷を体感しました。それ以来、管理職として肝に銘じたのは「数字や理屈に溺れず、現場を自分の目で確かめる姿勢」です。横須賀市が生成AIを実際に導入し、約8割の職員が業務改善を実感した事例もあります※1が、それも現場への適用があったからこその成果でしょう。結局、戦略は現実に接地して初めて意味を持ちます。我々チームとしても、机上での計画に留まらず、自ら体験し、検証し、そこから改善策を練る。その積み重ねこそKPIを確実に成果へ結びつける道だと考えています。
  1. 横須賀市「生成AI全庁導入で公務改善」事例
    https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/0835/nagekomi/20230418_chatgpt.html
鈴木恵子

鈴木恵子のスピーチ

48歳・企画部・部長

FRB副議長が、「職員も少額の仮想通貨を保有すべきだ」と語ったというニュースがありました。理由は明快で、知識だけでは浅い理解に留まり、実際に体験することでこそ、監視や判断を適切に下せるという考え方です。副議長は「スキーをやったことのない人に教えてもらおうとは思わない」とまで話し、経験の力を強調していました。私はその発言を聞いて、経験上、私たちの業務においても深く通じることだと感じました。なぜなら、経験なくしては本質を捉えきれないからです。資料や理論だけで組み立てた計画は、往々にして現実とのずれが生じます。逆に、自ら体験したことに基づく判断には説得力があり、周囲の理解を得やすい。体験を通じて得た気づきは、どんなマニュアルよりも強力な学びになります。私が若手の頃、まさにその失敗をしました。データを集めて作成した提案書は理屈としては正しかったのですが、現場に出て実際の業務フローを見ていなかったため、抜け漏れが多く、導入直前に大幅な修正を余儀なくされたのです。その苦い経験が「体験なしの理屈はもろい」という教訓になり、以来、提案の前には必ず現場を訪ねるようにしています。その積み重ねが、長年の経験に新たな視点を加えてくれました。今回の副議長の発言は、私たちに「本当に現場を知った上で判断をしているか」と問い直す機会を与えてくれます。体験に裏打ちされた知恵だけが、長期的に役立つ指針になると改めて大切さを認識しました。これからも、自分の経験を活かしつつ、現場に立って学び直す姿勢を忘れないようにしたいと思います。