星野ひかり

星野ひかりのスピーチ

22歳・経営企画部・インターン

海が100年で0.6℃も温度上がっていると聞いて、みなさんどう感じますか?私は記事を読んで思わず「え、そんなに進んでるの?」と驚いたんです。JAMSTECの研究によると、海は大気の約1000倍の熱をためこむ性質があるから、その0.6℃の変化って実は地球全体にとんでもない影響を与えるそうなんですよね。こうしたデータから大事なのは、変化がじわじわ見えなく進んでいるということだと思います。みんな「観測史上最も暑い年」というニュースは聞くけど、海面水温が上がっているっていうのは意識しにくい。でも地球の循環をつかさどる大事なポイントが海なんだから、そこを気づかないと遅いんだなって記事を読んで実感しました。私自身、大学の授業で気候変動レポートを書いたことがあって、その時はグラフや数値を並べただけで終わらせたんです。でも後から「なんとなくわかるけど心に残らない」と友達に言われちゃいました。そのとき、発信方法の大切さに気づいて、改めて同じテーマをSNSでイラスト付きで投稿したら「わかりやすい」「自分ごとに感じる」と反応がありました。小さな工夫だけで伝わり方が全く違うんだって学んだ経験でした。だから今回のニュースでも感じたのは、専門的な研究やデータをそのまま伝えるだけじゃ足りないってことです。私たち世代はSNSを通じて、学んだことを友達や社会に共有できる立場にあるわけだから、難しい話でも噛み砕いて広めていく役割があるんだと思うんです。たった0.6℃の数字に含まれた意味を多くの人に届けられるように、情報の伝え方を工夫していきたいですね。
佐藤健太

佐藤健太のスピーチ

24歳・システム部・SE

実は記事を読んで一番驚いたのは「海って地球の中で最大級のシステムなんだ」と腑に落ちた瞬間でした。海面水温は100年で0.6℃も上昇し、大気の1000倍の熱容量を持つそうです。エンジニア的に考えると、これはものすごい巨大サーバーが徐々に高温にさらされるようなイメージで、最終的にクラッシュへ向かうプロセスなんじゃないかと思えました。なぜそれが重要かというと、地球規模の循環は一見すると安定稼働しているように見えても、内部では小さな渦や熱の偏りがデータパケットの滞留のように全体の流れへ波及するからです。JAMSTECが行っている観測は、僕らでいうログ監視やシステムモニタリングにあたるものであり、未来の異常予兆を検知する行為に近いと感じました。自分自身の体験でも、大規模分散システムの負荷テストで想定より小さな遅延を軽視してしまったことがありました。処理速度がわずかに落ちただけなのに、夜間バッチで循環的に負荷が跳ね上がり、気づいたときには全体ダウンを招いてしまったんです。その出来事は本当に衝撃で、部分の異常がシステム全体のボトルネックとなる現実を痛感し、エンジニアとして認識を改めました。だから今回の記事を見ても、僕は「観測の継続はシステム保守に必須なログ監視と同じ」だと解釈しました。海洋のような巨大システムでは一部の変化を可視化し続けないと、全体に及ぶ危機は察知できない。同じように僕らがシステム設計や運用に携わる以上、局所最適ではなく全体最適を前提にした視点を持つことが重要なんだと思います。
田中美咲

田中美咲のスピーチ

32歳・人事部・係長

記事の中で紹介されていた「海面水温の全球平均が100年で約0.6℃上昇した」という事実、本当に驚きました。大気の1000倍の熱容量を持つ海にとってその変化はものすごい影響を及ぼすんだと知り、数字の大きさ以上の重みを感じたんです。なぜこれを人事の立場で引きつけて考えたかというと、組織も同じように「わずかな変化」を見逃すと大きな循環へと波及するからです。JAMSTECの研究者が広大な海をくまなく観測しているように、私たち人事も日々の小さな違和感や不安に気づかなければ、後で誰も止められない流れになる。ほんの0.6℃の変化が地球規模に広がるように、人間関係の小さな温度差も組織全体に広がるんです。私自身の失敗を一つ共有すると、新人研修の場で、受講者の一人が少し不安げな顔をしていたのに気づきながら、その場で声をかけることができなかったことがありました。後からその方が孤立感を強め、チーム全体にもぎこちなさが広がってしまったんです。その時「もっと早く本人の気持ちを確認していたら状況は変わっていたかも」と反省しましたし、その点をチームのみんなと共有しました。結果として、研修のあり方も改善できました。だから今回の記事を読んで、強く感じたのは「小さな予兆をどうキャッチしていくか」が私たち人事の仕事に直結しているということです。広大な海を見守る姿勢は、組織を支える私たちの姿勢にも通じると思いました。大きな変化の前に、小さな声を拾える人事でありたいと改めて実感しました。
山田雄一

山田雄一のスピーチ

43歳・経営企画部・課長

今回の記事で紹介されていた「海面水温が100年で約0.6℃上昇した」というデータは、一見するとわずかに感じますが、海が大気の1000倍の熱容量を持つことを考えると、その数字は決して小さくないことがわかります。その現象が地球全体の循環や気候に影響を与えうると説明されていて、管理する立場の私としても大きな示唆を受けました。なぜそれが重要かというと、これは私たちが日々扱うビジネスの数値変化にも重なるからです。売上や市場シェアにおいても「数%の変動だから問題ない」と考えると、後に致命的な結果を招くことがあります。JAMSTECが広大な海を観測し続けるのは、最小の変化から未来を予測するためであり、私たちが市場データを見続ける姿勢に直結しています。私自身が痛感したのは、過去に自社商品の売上がわずか数%下がったとき、それを一時的な揺らぎと判断して手を打たずにいたことです。ところが数か月後には顧客が競合に移り、想定以上の市場シェアを失う結果となりました。その時、数字自体は小さくても「変化の兆しは見逃してはならない」と強く学びました。以来、数字を軽視せず早い段階で改善プランを打つことを徹底しています。だから今回の記事を読んで改めて思うのは、海を観測して未来を見据えるように、我々経営や組織運営に携わる人間も、日々のデータを定点的に観測し続け、そこから戦略的な判断を導く必要があるということです。小さな変化を大きく育てないための姿勢こそ、管理職として常に肝に銘じておくべき教訓だと実感しました。
鈴木恵子

鈴木恵子のスピーチ

48歳・企画部・部長

記事で紹介されていた「この100年で海面水温の全球平均が約0.6℃上がった」という事実。さらに海は大気の1000倍の熱容量を持つとあります。その知識を踏まえると、一見小さな数字でも時間の積み重なりとスケールの大きさによって世界を揺るがす変化につながるのだと痛感しました。この話を読んで私が強く感じたのは、歴史を振り返ると社会や組織の変化も同じように「小さな差」が積み重なって大きな転換点につながってきたということです。JAMSTECが海を観測する意義は未来を予測するためですが、歴史や企業文化を見直すこともまた未来をつくる行為だと重なりました。私はこれまでの職場で、小さな慣習ややり方を軽視してしまい、長期的には非効率な流れが固定化されてしまったケースを何度か見てきました。例えば、情報共有の場が限られていた頃に改善を先送りにした結果、10年単位で部署間の壁が厚くなり、改革の足かせになってしまったことがあります。その時に「すぐには目立たない変化でも、時間が経つと巨大な差になる」と実感しました。そしてその経験によって、長年の経験に新たな視点が加わったのです。だから今回の記事を通じて私が学んだのは、環境問題に限らず長期的な視点で小さな変化を意味づける重要性です。短期的に成果が見えなくても、その積み重ねの先にこそ未来が形づくられる。経験上、この姿勢を忘れると組織も社会も停滞してしまうとわかりました。改めて大切さを認識し、次の世代に伝えていきたいと感じています。