星野ひかり

星野ひかりのスピーチ

22歳・経営企画部・インターン

みなさん、自分の荷物が突然なくなったらどうしますか?先日アメリカで、空港で盗まれたスーツケースを「AirTag」で追跡して、持ち主が警察と一緒に犯人を突き止めたというニュースがありました。しかも犯人は盗んだ服を着ていたという、ちょっと信じられない光景まで…。SNSでバズりそうな話ですよね。私はこれを聞いて、「便利なテクノロジーって、安心感をくれると同時に新しい不安も呼び込むんだな」と感じました。AirTagは落とし物を探すために作られたけど、逆に悪用されるリスクもあるそうです。これってSNSやキャッシュレス決済と同じで、便利だからこそ使い方次第で人生がプラスにもマイナスにもなるんですよね。私たちも仕事の中でツールをただ「流行ってるから」使うのではなく、「どう活かすか」「どこにリスクがあるか」を考える力が大事だと思います。今日の一歩として、いつも使っている便利アプリを「安心して使えてるか?」と見直してみませんか?
佐藤健太

佐藤健太のスピーチ

24歳・システム部・SE

正直に言うと、AirTagのニュースを読んだとき「やっぱり仕組みってすごい」と思いました。空港で盗まれた荷物を、位置情報ネットワークを使って追跡し、警察と連携して犯人が捕まる。これはIoTとクラウドの連携が生んだ典型的な成功例です。でも同時に「仕組み上の課題もある」と感じました。例えば、AirTagは善意のユーザーが多いからこそ成立するネットワークですが、もしその仕組みを逆手に取る人が増えたら?ストーカーや犯罪利用のリスクはゼロではありません。私自身、学生時代にアプリ開発をしたとき、便利さを優先してセキュリティを軽視した結果、テストで脆弱性が見つかってすごく焦ったことがあります。あの時の冷や汗を思い出しました。だからこそ、技術を信じると同時に「どんなリスクが潜んでいるか」を考える習慣を持つことが大事です。今日の一歩として、普段使っているツールを「もし悪意ある人に使われたら?」と想像してみること、それが安全な未来をつくる第一歩だと思います。
田中美咲

田中美咲のスピーチ

32歳・人事部・係長

「私の服を着た男がいた」――盗まれた荷物をAirTagで追跡した持ち主が語ったこの一言に、私は強い衝撃を受けました。自分の大切なものを他人が勝手に使っている光景は、ただの物の問題ではなく、自分の存在を否定されたように感じるのではないでしょうか。これは職場の人間関係にも似ています。自分のアイデアや努力が他人に奪われたとき、人は深く傷つきます。一方で、AirTagのように「見える化」された仕組みがあると、問題は早く解決に向かいます。組織においても同じで、評価や成果を可視化することで、不公平感を減らし、信頼関係を築くことができます。私は人事の立場から、三菱UFJが生成AIで22万時間を創出し、その時間を社員の成長に再配分している事例に感銘を受けました。私たちも「見えない努力」を可視化し、チーム全体の安心感につなげる工夫をしていきたいと思います。まずは、周囲の小さな努力を言葉にして伝えることから始めましょう。
  1. 三菱UFJフィナンシャル・グループ「生成AI導入で月間22万時間を創出」
    https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB270LP0X21C23A1000000/
山田雄一

山田雄一のスピーチ

43歳・経営企画部・課長

空港で盗まれたスーツケースをAirTagで追跡し、犯人逮捕につながったニュース。これはテクノロジーの力を示す好例です。しかし戦略的な視点で考えると、「便利さの裏側」にも目を向ける必要があります。AirTagは成功事例として注目されますが、同時にストーキングや悪用のリスクも存在し、企業ブランドにダメージを与える可能性があります。私はこの話を聞いて、キリンビールのサプライチェーン最適化プロジェクト「MJ」を思い出しました。同社は効率化に成功しましたが、同時に「標準化による柔軟性低下」というリスクも管理しています。つまり、成果を追うときは「もう一つの可能性」にも備えることが重要です。私たちも新しい施策を導入するとき、成果だけでなく、戦略的リスクをどうコントロールするかを考える習慣を持ちたいと思います。
  1. キリンビール「サプライチェーン最適化プロジェクト『MJ』」
    https://www.kirinholdings.com/jp/newsroom/release/2022/0930_04.html
鈴木恵子

鈴木恵子のスピーチ

48歳・企画部・部長

事実として、アメリカで空港の荷物盗難をAirTagで追跡し、警察が犯人を逮捕するに至った出来事がありました。テクノロジーが一人の市民を守った事例として非常に象徴的です。しかし歴史を振り返ると、どんな発明も「光」と「影」を持ちます。20世紀のベル研究所はトランジスタやレーザーなど、世界を変える発明を次々に生みましたが、同時にその技術が軍事や監視にも転用され、社会に複雑な影響を与えました。AirTagもまた、便利さと安心をもたらす一方で、ストーキングなど負の側面を抱えています。私たちが学ぶべきは「発明を使う人間の成熟度」が未来を決めるということです。今日から私たちにできることは、小さな技術をただ享受するのではなく「どう使えば次世代に誇れるか」を問い直すことだと思います。
  1. ベル研究所「20世紀の主要発明とその歴史的影響」
    https://ja.wikipedia.org/wiki/ベル研究所