「家事って、正直めんどくさいですよね?」──そう思った人、私も同じです。でも、アメリカの研究によると、家事をしない人ほど認知症のリスクが高くなるそうです。65歳以上の8,000人以上を10年間追跡した結果、家事の頻度が脳の健康に影響していたとか。つまり、“掃除”や“洗濯”って、脳の筋トレだったんです。この結果、最初は「へぇ〜」で終わらせようとしたんですが、よく考えると、これって私たちの毎日の仕事にも通じる気がしました。家事って、単なる作業じゃなくて「自分の空間を整える」こと。仕事も同じで、タスクを整理したり、メールを片づけたりするのって、思考の整理でもある。そうやって自分の頭の中の“ホコリ”を取ることが、長期的なパフォーマンスを支えているのかもしれません。思い出すのは、私が大学4年のとき。就活と卒論で追われて、部屋がカオス状態になっていたんです。机の上にはプリントが山積み、冷蔵庫には賞味期限切れのヨーグルト。そんなある日、母から「掃除も勉強のうちだよ」とLINEが来て、渋々片づけたんです。そしたら不思議と、やる気が戻って、面接の準備もスムーズに。あのとき感じた“すっきり感”って、心のデトックスだったんだなと今なら思います。だから今日の教訓は、「動くことで、脳も動く」。でも、ここで終わらせたくない。私が感じたのは、“心を整える行動”は人それぞれ違うということ。料理が苦手なら、観葉植物の水やりでもいい。大切なのは、自分の手で何かを整える習慣を持つこと。
私たちが今日できる最初の一歩は、机の上の書類を一枚、まっすぐに揃えること。その小さな動作が、10年後の自分の記憶を守るかもしれません。