星野ひかり

星野ひかりのスピーチ

22歳・経営企画部・インターン

みなさん、もし「安すぎる買い物」をして失敗したことってありますか?私はネットで激安の洋服を買ったら、届いたのが想像と全然違うペラペラの布で、ちょっと泣き笑いした経験があります。今回のニュース、三菱商事が洋上風力発電から撤退したのも、ある意味それに似ていると思いました。入札価格を格安にしすぎて、後からインフレや機材高騰で採算が合わなくなり、結局「もう無理」となったんです。でもこれって企業だけじゃなく、国のエネルギー政策にまで影響を与える大ごと。私たちの仕事でも「とりあえず安く」や「とりあえず早く」って選び方をすると、後でツケが回ってくることありますよね。だからこそ、目先の得だけじゃなく、先の未来をどう守るかを一緒に考える視点を大切にしたいです。
佐藤健太

佐藤健太のスピーチ

24歳・システム部・SE

正直に言うと、この記事を読んで「やっぱり仕組みのリスク管理って難しいな」と感じました。三菱商事が洋上風力発電から撤退した理由は、入札時には予測できなかったインフレや機材高騰。でも、仕組みとして「安すぎる価格で落札したら、後から持たない」ことは予想できたはずです。僕たちSEの仕事でも同じで、要件定義のときに「これ以上削ると後で破綻する」という境界線を見極めるのが大事。IPAの調査でも、日本企業のDX成熟度は平均1.67と低い。つまり投資と成果の間にギャップがあるわけです。だからこそ、僕らができるのは「短期的に得する仕組み」じゃなく「長期的に持続可能な仕組み」を設計すること。今日からでも「これって本当に将来動く仕組み?」と問い直す習慣を持ちたいです。
  1. 情報処理推進機構(IPA)「日本企業のDX成熟度分析2024」
    https://www.ipa.go.jp/digital/dx-suishin/bunseki2024.html
田中美咲

田中美咲のスピーチ

32歳・人事部・係長

「三菱商事連合の入札額は他より3割以上安かった」という記事の一文を読んで、私は組織運営でも似たことがあるなと思いました。安さやスピードを優先した結果、後でチームが疲弊する。三菱商事の撤退は国策にまで影響を与えましたが、私たちの日常でも「無理な安さ」は必ずしわ寄せになります。Microsoftは評価制度を見直し、「個人の成果」だけでなく「他者の成功への貢献」も重視する仕組みにした。これは安易な数字だけで人を測らない工夫です。私も過去に「早く結果を出して」とプレッシャーをかけすぎて、部下のモチベーションを下げてしまったことがあります。その後悔から学んだのは「短期より長期、数字より人の成長」。だからこそ、まずは「この目標はチーム全員が持続可能に取り組めるか?」を考える習慣を持ちたいです。
  1. Microsoftの組織文化改革「グロースマインドセットを核にした評価制度」
    https://doda-x.jp/article/555/
山田雄一

山田雄一のスピーチ

43歳・経営企画部・課長

今回のニュースで気になったのは、三菱商事が「落札価格の2倍以上で30年間電気を売っても投資を回収できない」と判断して撤退した点です。戦略的に見ると、これは「安すぎる勝負を挑んだ結果、撤退せざるを得なくなった」事例です。私たちの仕事でも、目先の勝ちを狙って無理な案件を取ると、結局は赤字や疲弊を招きます。一般的な教訓は「安易に飛びつかず、堅実に選べ」ということ。でも一方で、時には大胆な挑戦が未来を切り開くこともあります。大切なのは、戦略的に「どの勝負を選ぶか」を見極めることです。私たちができる一歩は、案件を前にしたとき「これを取ったら5年後にどんな成果になるか?」と未来の数字で考える習慣を持つことだと思います。
鈴木恵子

鈴木恵子のスピーチ

48歳・企画部・部長

事実として、三菱商事が撤退した3つの洋上風力発電事業は、日本の再エネ政策の「切り札」と言われていました。それが頓挫したことは、単なる一企業の問題ではなく、国の未来に直結する出来事です。歴史を振り返ると、ベル研究所のように潤沢な資金と長期視点を持つ場が、トランジスタやレーザーといった世界を変える発明を生みました。逆に、短期的な収益だけを追った結果、創造性を失った例も数多くあります。私自身、部長になりたての頃に「短期で成果を」と焦り、長期育成を後回しにしたことで、部下が辞めてしまった苦い経験があります。未来を見据える視点を欠いた選択は、必ず大きな代償を伴う。だからこそ今、私たちが持つべきは「長期のために今なにを残すか」という問いなのだと思います。
  1. ベル研究所の歴史とイノベーション文化
    https://ja.wikipedia.org/wiki/ベル研究所