星野ひかり

星野ひかりのスピーチ

22歳・経営企画部・インターン

ねぇ、みんな「日本の研究力が世界の一線級じゃなくなった」って聞いたら、ちょっとショックじゃない?記事によると、ノーベル賞受賞者たちが「研究費が伸びてない」「若手が非正規化してる」と危機感を語っていたんだって。 私たち世代って、SNSでも「自由に挑戦できる環境」がバズるテーマだけど、研究の世界ではその“自由”が奪われつつある。これって、クリエイティブな仕事全般に通じる話だと思う。 私もインターンで企画を出したとき、「失敗したらどうしよう」って怖くて、結局無難にまとめちゃった経験がある。でも、あのときの“怖さ”こそが次の挑戦の種だった気がする。 だから今日、みんなに伝えたいのは「小さくても、自分の中の“研究”をやめないで」ってこと。勇気を出して、ひとつの仮説を試す。それが、未来の“発見”につながるかもしれないから。
佐藤健太

佐藤健太のスピーチ

24歳・システム部・SE

記事によると、日本の研究開発費はこの20年で「1.0倍」しか増えていないそうです。ドイツは2.7倍、中国は35.9倍。数字を見るだけで、システム的な停滞が明らかです。 研究資金の77%が20%の研究者に集中している仕組みでは、イノベーションが生まれにくい。これは、システムのボトルネックが固定化している状態に近いと思います。 僕自身、開発プロジェクトでリソースが一部のメンバーに偏ったとき、全体のスピードが落ちる経験をしました。つまり、分散と信頼が鍵なんです。 科学技術の世界も同じ。新しい発想を試せる仕組みをどう設計するかが未来を決める。だからこそ、今の私たちの仕事でも「小さな自由」を守る設計を意識していきたいと思います。
田中美咲

田中美咲のスピーチ

32歳・人事部・係長

正直に言うと、この記事を読んで胸が痛みました。ノーベル賞を取っても安心できないほど、日本の研究現場が疲弊しているなんて。特に「40歳で非正規雇用」という言葉に、現場の人事として強い危機感を覚えます。 人は「信頼されている」と感じる場所でこそ、創造的になれる。逆に、将来が見えない環境では、どんな才能も萎んでしまう。 私も若手の育成面談で、「挑戦したいけど、評価が怖い」と涙をこらえた後輩を思い出しました。彼女が本音を出せた瞬間、チームの空気が変わった。 だからこそ、私たちがすべきは“評価のための管理”ではなく、“信頼のための対話”。研究も、組織も、土台は「人を信じる力」にあると思います。
山田雄一

山田雄一のスピーチ

43歳・経営企画部・課長

日本の研究力が低下している背景には、「投資効率の鈍化」という問題があります。記事では、研究開発費が20年で1.0倍にしか増えていないとありましたが、単に金額の問題ではなく、資金の「配分設計」が非効率化している点が本質です。 77%の資金が20%の研究者に集中する構造では、リスク分散ができない。これは、企業の投資ポートフォリオが偏るのと同じ。 私も新規事業の投資判断で、短期リターンを優先しすぎて長期成長を逃した経験があります。 戦略的な側面にも注意を払うことで、研究も事業も「探索と収穫のバランス」を取り戻せる。今こそ、リスクを恐れず新しい芽に投資する発想が必要だと思います。
鈴木恵子

鈴木恵子のスピーチ

48歳・企画部・部長

「2005年には世界4位だった日本の注目論文シェアが、2025年には13位に落ちる」──この数字を見て、私は背筋が伸びました。 歴史を振り返ると、日本の科学技術は「個人の情熱」と「社会の支え」が共鳴したときに最も輝いてきた。今は、その調和が崩れつつあるのかもしれません。 私が若手の頃、尊敬する上司が「成果は一瞬、文化は永遠」と言っていた。研究も経営も、短期の成果だけでなく、次世代が挑戦できる“文化”を残せるかが問われています。 私たちが今すべきは、若い芽を守ること。未来のノーベル賞は、今この瞬間の「信じる文化」から生まれるのだと思います。