「どんぐりの森」って聞くと、ちょっとメルヘンな響きがしますよね。でも、天皇皇后両陛下が京都府立植物園で視察されたその森は、実はすごくリアルな未来へのメッセージなんです。100周年を記念して作られ、国内外のブナ科植物およそ20種が集まる場所。6年ぶりにお二人揃って京都を訪れたというだけでなく、“次の100年を見据えた象徴”のように感じました。なぜこの話が心に残ったかというと、SNS世代の私たちは「今」ばかり見がちだからです。どの投稿が伸びたか、どのトレンドがバズっているか。それも大事だけど、両陛下がどんぐりを見つめる姿を見て、「小さな種が未来を変える」って、すごくエモいなと思ったんです。目に見えない根を育てる時間って、地味だけど本当は一番クリエイティブ。私も以前、インターンの企画で「映える投稿」を狙いすぎて、結局フォロワーとの信頼を失ったことがありました。あのとき、数字ばかり見て心を置き忘れてた気がします。落ち込んだ私を励ましてくれたのは、地味に毎日コメントをくれていたフォロワーの人たちでした。まさに、根を張ってくれてた人たちだったんです。その瞬間、数字じゃなく“つながり”が未来をつくるんだって気づきました。だから今日のテーマは、「今を光らせながら、未来を植える」。私たちが投稿する一つひとつの言葉やデザインは、どんぐりのように誰かの心に落ちるかもしれません。すぐ芽が出なくても大丈夫。今日一粒まいた想いが、5年後、10年後に木陰をつくるかもしれない。そんな視点で、仕事も人生も育てていきたいと思います。